新型コロナの感染拡大をきっかけに地方移住を考える人が増えました。実は長野県は、宝島社発行『田舎暮らしの本』で、最も移住したい都道府県に2006年から19年連続選ばれています。本州のほぼ中央に位置し、関東からも関西や中京圏からもアクセスが良いこと、そしてやはり自然が豊かなことがその理由でしょう。
また、全国４位の広さをもつ長野県は、それぞれの地域に自然、歴史、文化、利便性などで特色があり、移住希望者にとって選択肢が多いこと、自治体が移住者を呼び込むことに力を入れていることも、人気の理由かもしれません。
移住を決意するきっかけやタイミングは人それぞれ。転職して新しい人生を新しい土地で歩み出す人、農業を志す人もいます。コロナ禍でテレワークが可能になり、出社することが減ったから田舎暮らしを始める人、都会での仕事などはそのまま二拠点生活する人、定年後のセカンドライフを悠々自適に楽しむ人もいます。
仕事以外の理由で最近増えているのが、より良い子育て環境を求めて移住する人です。たとえば、特徴的な教育をする学校のある伊那市、佐久穂町、軽井沢町、御代田町などでは教育移住の関心が高まっています。他にも、アウトドアライフを満喫移住するために、自然の中でただ静かに過ごすために移住する人もいます。
信州への移住でまず気になるのが冬の寒さや降雪量。寒さ対策のために、住宅の建設コストや光熱費は高くなりがちです。また、近年は信州の夏も暑いです。
公共交通機関の利便性が都会に比べて低く、自家用車がないと生活できない地域もあり、しかもガソリン代は他県より割高です。移住希望地では、病院や学校、銀行、買い物できるお店が近くにあるかチェックしておきましょう。
移住に際して仕事も変える場合、就職先の選択肢が少なく、給与水準が低めなので、収入の見込みをしっかりつけてから移住することも大切です。
こうした事情を知るために、本気で移住を検討している人は、数週間から１か月、お試しで移住してみるのをおすすめします。自治体によっては、移住体験できる施設もあります。
長野県に移住するとき、県内にはどんな特徴をもったどんな地域があり、それぞれの自治体が移住者にどんなメリットを提供しているか、見渡せると便利です。まずは、長野県の移住ポータルサイト「楽園信州」 (https://www.rakuen-shinsyu.jp/)をのぞいてみてください。各地域の基本情報、仕事、住まいに関する情報、市町村ごとの支援制度、イベント情報、移住者の体験談などが見られます。
移住先がほぼ決まっている方は、それそれの市町村の移住担当部署に相談してみましょう。どの自治体でもこころよく相談にのってくれます。また、ここに掲載した住宅会社３社へも気軽に問い合わせてみてください。
