近年、平屋の人気が高まっています。建築棟数の割合はここ10年間で約2倍(※)に増えており、その傾向は長野県でも同様です。
ではなぜ今、平屋が人気なのでしょうか。
今回はその人気の理由と平屋を建てるメリットを解説します。
※国土交通省の建築着工統計調査より、居住専用住宅の全国着工数のうち平屋の割合
2013年度7.4%→2023年度15.4%に増加
一昔前は「平屋」と聞くと、年齢層の高い方向けの住宅というイメージがありました。しかし現在の平屋人気に年齢は関係なく、若い世代でも平屋を選ぶ方が多くなっています。
平屋の人気にともない、商品開発に力を入れる住宅会社も増えてきました。平屋は設計の自由度が高く、スタイリッシュでデザイン性の高いプランが人気を集めています。
またどんな年代の方でも暮らしやすいことも魅力です。家族の形や年齢の変化も視野に入れ、将来にわたって快適に暮らすライフスタイルに「平屋がちょうどいい」という選択肢が広まってきています。
ある程度ゆったり暮らせる平屋を建てるには、広めの土地が必要です。長野県では、大都市圏と比較すると土地の価格が抑えられ、広い土地を確保しやすい傾向があります。
また平屋はウッドデッキや大開口の窓や設けるなど、自然と緩やかにつながる設計をしやすい住宅です。土地の広さと、自然に囲まれて暮らせる魅力から、県内在住者だけでなく移住希望の方にも平屋の人気が高まっています。
平屋が広く支持される理由として、以下のような様々なメリットが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 設計の自由度が高い
② ワンフロアだから住みやすい
③ 家事が楽になる
④ 災害に強い
⑤ 自然が近い
平屋は多層階住宅よりも設計の自由度が高いのがメリットです。耐震性や階段の位置などが制約となって多層階では実現が難しい設計も、平屋なら実現できることがあります。
・より高い勾配天井の実現
・壁や柱を少なくできることによる自由度の高さ
・ウッドデッキとの相性の良さ
平屋には上層階がないため、屋根の高さや形状を比較的自由にカスタマイズできます。勾配天井を採用して天井の高い広々とした室内を実現し、ハイサイドライト(高窓)を設置してリビングに差し込む自然光を楽しむことができます。
また壁や柱を少なくできるため、ウッドデッキにつながる開口を広く取るなど開放的な設計も可能。縦と横に広がる空間は居心地が良く、平屋だからこそ叶えられる自由度の高さが魅力です。
平屋には階段の上り下りがなく、小さな子どもからお年寄りまで多くの人が快適に住みやすいのがメリットです。現在の生活や将来のことを考え、バリアフリー設計を求める方にもおすすめです。
・変化するライフステージへの対応力が高い
・家族をより身近に感じられる
・動線の構成がしやすい
変化するライフステージに対応しやすいことは、平屋を選ぶ大きなポイント。多層階の場合、子どもが巣立っていくと2階の部屋を持て余してしまい、「階段の上り下りも億劫でお手入れが行き届かない… 」 といった状況が発生することがあります。平屋であればそうした将来的な変化に備えることができます。
家族をより身近に感じられるのも特徴です。2階に部屋があると一人の時間を楽しみやすい分、家族と過ごす時間は少なくなりがち。平屋であれば家族と自然に顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションを取りやすくなります。
また上下の移動がなく設計の自由度も高いことから生活動線を構成しやすく、日々の暮らしやすさにつながります。
平屋は家事を楽にする住まいです。食事の用意や洗濯、掃除や子育てなど、とにかく忙しい方には生活動線をコンパクトにまとめられる平屋がおすすめ。家事の効率が上がり、その分自由な時間を増やせるのが大きなメリットです。
・階段がないので家事の負担が軽減
・コンパクトにまとめられる生活動線
・間取りに回遊性を持たせやすい
多層階との一番の違いはやはり、階段の上り下りが不要なこと。洗濯や掃除のために何度も行き来したり、階段下から2階の子ども部屋へ声を掛ける手間も軽減できます。階段自体の掃除がないのも嬉しいポイントです。
また間取りに回遊性を持たせやすいのもメリット。動線が増えることで朝の忙しい時間帯も渋滞せずスムーズに支度が進むので、回遊性の向上はストレスを抑えるためにも重要です。
平屋は比較的災害に強いのもメリットです。
・揺れに強い
・避難行動が取りやすい
・太陽光発電でライフラインを確保できる
高さがなく横にどっしりと構える平屋は地震や強風に耐えやすい構造で、家の揺れやそれにともなう負荷も軽減される安心感があります。
万が一の時に避難行動が取りやすい点も大切です。地震や火事が起きたとき、2 階に取り残される心配なく家族全員がスムーズに避難できる可能性が高まります。
また平屋は屋根が広いため太陽光発電の設置に適しており、日常だけでなく災害でライフラインが遮断されたときに活躍するかもしれません。
災害時やその後の生活において、平屋は家族を守ってくれる家と考えることができそうです。
平屋はすべての部屋が地面に近く、自然を近くに感じられる住まいです。平屋でより自然を楽しむため、次のような工夫を施す方もいます。
・中庭の設置
・リビングと庭をつなぐウッドデッキ
・自然をより身近に感じさせる窓
平屋と中庭は相性の良い組み合わせです。コの字型の中央に中庭を設置し、どの部屋からも庭の自然を楽しめて、明るく照明いらずな間取りの平屋を建てる方もいます。
またウッドデッキを設置すればリビングと庭が緩やかにつながり、子どもやペットも一緒に自然に親しむ暮らしができます。
大開口の窓があればリビングで四季の移り変わりを楽しむこともでき、忙しい毎日にふと「もうこんな季節か… … 」と思い出させてくれる瞬間が訪れるかもしれません。
ご紹介したような理由とメリットから、平屋の人気は年々高まっています。
ただし、メリットを十分に生かした平屋住宅を実現するには信頼のおける住宅会社を選ぶことが大切です。
技術力や提案力が確かな会社を探し、希望を叶えることができるかをしっかりと検討しましょう。
平屋に力を入れる住宅会社をココスマSTYLEがご紹介致します。ぜひ会社選びの参考にご覧ください。