特集:ココスマが選ぶ住宅会社 3 選
なぜ今、多くの人が平屋に魅了されるのでしょう。そこには、デザイン性だけでなく、私たちの暮らしに「ゆとり」をもたらす、3つの理由がありました。そこで、その理由を解き明かしながら平屋で理想の暮らしを叶える、選りすぐりの住宅会社3選をご紹介しますね。
今回ご紹介する住宅会社
ワンフロアで完結する、シンプルで贅沢な暮らし。かつてはシニア世代の住まいというイメージが強かった「平屋」が今、世代を問わず大きな注目を集めています。
国土交通省の統計によると、新築住宅に占める平屋の割合はここ10年で2倍以上に増加していて、もはや一過性のブームではなく、新しい暮らし方のスタンダードとして定着しつつあります。
参考資料:読売新聞. (2024). 平屋住宅の人気じわり、新築割合10年で2倍に.
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20241120-OYT1T50174

平屋が選ばれる最大の理由は、その圧倒的な「暮らしやすさ」にあります。
ある調査では、平屋のメリットとして「老後も住みやすい」(38.1%)、「移動が楽」(24.8%)、「家事が楽」(15.2%)が上位を占めました。
参考資料:PR TIMES. (2024 ). 【平屋のメリット・デメリットランキング】男女520人アンケート調査.
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000184.000055654.html
ワンフロアで生活が完結するので、階段の上り下りがなく、掃除や洗濯といった家事動線もシンプルかつ効率的になります。
小さなお子さんがいる家庭では、どこにいても家族の気配を感じられ、転落事故のリスクもありません。
そして、将来年齢を重ねた時にも、バリアフリーリフォームの必要がなく、安心して住み続けられます。
平屋は、子育て世代からシニア世代まで、あらゆるライフステージに寄り添う、普遍的な暮らしやすさを備えているのです。

デザインや暮らしやすさに加えて、専門的な視点からも平屋の優位性が高まっています。
そのきっかけとなったのが、2025年4月から施行された建築基準法の改正です。
この改正によって、木造2階建て住宅や、200㎡を超える木造平屋にも、構造計算書の提出が義務付けられることになりました。
これによって、建物の安全性は向上しますが、一方で設計の手間やコストが増加しました。しかし、延べ面積200㎡(約60.5坪)以下の平屋は、この改正後も引き続き審査が簡略化される特例対象となります。
参考資料:国土交通省. (2024 ). 建築確認・検査の対象となる建築物の規模等の見直し.
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/r4kaisei_kijunhou0001.html
もともと平屋は、重心が低く構造的に安定しているので、地震に強いという特長があります。今回の法改正は、そうした平屋の構造的な優位性を国が認めて、コスト面でもメリットが生まれるという、まさに平屋にとっての「追い風」と言えるでしょう。

「平屋は贅沢」というイメージから、広い土地が必要だと思われがちですが、必ずしもそうではありません。大切なのは、家族の人数に合わせて、本当に必要な広さを見極めることです。
そこで一つの目安となるのが、「1人あたり7坪(約23㎡・約14帖)」という考え方です。
これは、ある住宅会社が提唱する「心地よい暮らし」を実現するための空間の目安。この基準で考えると、家族構成ごとの適切な坪数が具体的にイメージできます。
•2人家族: 14坪(約46㎡)
•3人家族: 21坪(約69㎡)
•4人家族: 28坪(約92㎡)
もちろん、これはあくまで目安の一つです。でも、いたずらに広くするのではなく「1人7坪」を基準に、自分たちのライフスタイルに必要な収納や趣味のスペースをプラスしていくことで、無駄がなく、かつ心にゆとりが生まれる、理想的な平屋の広さが見えてくるはずです。

今回の特集では、こうした平屋ならではの魅力を最大限に引き出した、選りすぐりの平屋住宅を3つご紹介しますね。

北アルプスを望むアルプスピアホームの平屋
北アルプスを望む、開放感あふれる約18帖のリビング。安曇野の風景に溶け込む、メンテナンスフリーの28坪の平屋です。

善光寺平を一望する松澤工務店の平屋
杉をふんだんに使った自然素材の温もりと開放感。姨捨の絶景を日常に取り込む、28坪カフェ併用平屋です。

パッシブデザインで快適性を叶える壱意の平屋
パッシブデザインがもたらす驚きの快適性。自然の恵みを暮らしに取り入れた、職人の技とセンスが光る28坪の平屋です。